地震調査研究の最前線3

大地震(おおじしん)が起(お)こる場所(ばしょ)は陸(りく)だけじゃなくて海(うみ)の底(そこ)にもあります。だから陸の観測(かんそく)だけではなく、海の底の観測も欠(か)かせません。そのために地震(じしん)や津波(つなみ)を観測するしくみ作(づく)りが進(すす)められています。


紀伊半島沖(きいはんとうおき)の海底(かいてい)の南海(なんかい)トラフと呼(よ)ばれる細長(ほそなが)い谷(たに)では大(おお)きな地震(じしん)が約(やく)100年(ねん)~200年間隔(かんかく)で繰(く)り返(かえ)し起(お)こっています。
このことから、次(つぎ)の大地震(おおじしん)に向(む)けた観測(かんそく)のしくみを整(ととの)える計画(けいかく)を始(はじ)めました。

提供:国立研究開発法人 海洋研究開発機構(JAMSTEC)
左の地図(ちず)のにマウスを移動(いどう)させると画像(がぞう)が変(か)わります。

観測装置(かんそくそうち)は地震計(じしんけい)などいろいろな機械(きかい)からできていて、15~25キロの間隔(かんかく)で海底(かいてい)に設置(せっち)されます。各装置(かくそうち)は海底ケーブルで結(むす)ばれ、データは観測とほぼ同時(どうじ)に、尾鷲市(おわせし)の古江小学校(ふるえしょうがっこう)の跡地(あとち)に設(もう)けられる基地(きち)に集(あつ)められ、そこから色々(いろいろ)なところに送(おく)られます。


地震(じしん)が起(お)こった後(あと)すぐに海(うみ)の底(そこ)でキャッチした地震(じしん)のデータを利用(りよう)して、今(いま)までよりも早(はや)く大(おお)きな揺(ゆ)れや津波(つなみ)が来(く)ることを知(し)ることができるようになるよ。

とじる